入れ歯の
メリット・デメリット
メリット
- 手術が必要ない
- 歯を大きく削る必要がない
- 費用が比較的安い
- 治療期間が比較的短い
- 壊れた時の修理や容易
- すべての症例に適応できる
デメリット
- 着脱式なので安定性が低い
- お手入れの手間がかかる
- 顎の骨が痩せやすい
- 硬い食べ物などは噛みにくい
- 見た目はそれほど良くない
メリットの詳細
入れ歯は身体にやさしい
入れ歯を作る際に、外科手術を行う必要はありません。クラスプやレストといった金属製のパーツを引っ掛ける部分に少し手を加えることはありますが、ブリッジの支台歯のように歯を大きく削ることもありません。
そのため入れ歯は、歯や顎、全身の状態が悪い人でも問題なく適応できます。
費用が安くて治療期間も短い
保険適用の入れ歯は、数千円から作ることができます。壊れた時の修理もしやすく、経済的負担は極めて軽いです。治療は1~2ヵ月程度で終わるため、不便を感じる期間も少ないです。
1本からすべての歯を失った症例まで適応可能
入れ歯は、歯を1本だけ失った症例から、すべての歯を失った症例まで適応できます。適応範囲の広さは、インプラントと同等です。
自費診療であれば、それぞれの症例に最善といえる設計と材料を選択することができるため、審美性・機能性・耐久性の高さを追求することも可能です。
デメリットの詳細
入れ歯は見た目と装着感に難がある
入れ歯は、取り外し式の装置であることから、安定性は固定式のブリッジやインプラントに劣ります。
お口の中への固定は、金属製のクラスプやプラスチック製のプレートである義歯床(ぎししょう)に依存するため、装置は大型化しやすいです。その結果、見た目や装着感に難が生じやすいといえるでしょう。
特にクラスプ(保険適用・入れ歯のパーツのこと)は引っかける歯に負担がかかるため、将来的に歯がダメになってしまうことがあります。
自費診療の入れ歯であれば、クラスプのない設計やフィット感に優れたGDS入れ歯を選択可能であり、見た目も装着感も良好に仕上げられます。硬いものが食べにくいという入れ歯の欠点もある程度、克服できます。
欠損部の骨に適切な力がかからない
入れ歯には、インプラントのような人工歯根が存在していません。噛んだ時の力は、残った歯と歯茎で支えることになるため、刺激を受けなくなった顎の骨は徐々に痩せていきます。
こうした骨の退化現象は、入れ歯を選択した時点で避けることはできないでしょう。