指しゃぶり
指しゃぶりや爪を噛む癖などは、歯並びに悪影響を与えてしまう場合があるため、できるだけ早く改善できるよう指導することが大切です。「ダメ!」と注意するだけでは、癖が改善しないだけでなくお子さまにとってもご両親にとってもお互いにストレスになってしまいます。
また、指しゃぶりの全てがいけないというわけではありません。3歳頃までのお子さまの指しゃぶりは問題ないケースが多く、その後の年齢においても保育園や幼稚園での集団生活の中で自然と指しゃぶりをしなくなるお子さまが多いです。
6〜7歳の前歯が生える頃に、前歯の歯並びに影響が出ない程度になっていれば問題ないでしょう。日中の指しゃぶりは指の感覚の刺激不足や発達の問題へのアプローチが必要です。
指しゃぶりをしないと眠れない、就寝時に指しゃぶりをしてしまうなど、無意識に行う指しゃぶりには指の感覚の刺激不足の他に、呼吸の問題などからアプローチをする必要がある場合もあります。
中には、保育園や幼稚園でのストレス、親子関係の悪さなどから指しゃぶりをしてしまうお子さまもいます。このようなケースの場合、環境改善や、親御さんとのスキンシップを増やすなど対策を行う必要があります。一方的に叱るだけでは症状が悪化してしまう場合もあるので注意が必要です。
指感覚の発達については、手遊びや粘土遊び、折り紙ができない、砂場で遊ばない、絵や字を書かずスマートフォンばかりで遊ぶなど、指先から伝わる情報が少ないことも一つの原因と考えられます。
日々の生活の中で意識して手を使うようにしたり、手の刺激を増やしてあげることで指しゃぶりを辞められるお子さまもいます。どんな時に指しゃぶりをしているのか、なぜ指しゃぶりをしているのかをしっかりと把握することで、正しい対処法が見つかります。